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猫にもフィラリアがあるの?

一昨年あたり、獣医師の間でも猫のフィラリアの予防薬が発売になったことで、この病 気が話題に上りました。一般の飼い主の方はまだまだご存じないと思いますので、今回は この話題についてお話ししましょう。


猫にもフィラリア症があるの?

猫にもあります。ただし猫本来の病気としてではなく、あくまで犬のフィラリアが終宿 主でない猫に迷入することでおこります。迷入という現象は人にも認められています。ただし人への感染の場合、フィラリアの成長は妨げられ幼若虫止まりで、何らかの症状が出ることはまれで、他の病気の検査の時にたまたま見つかることが多いのですが、猫の場合 フィラリアの全ステージが確認されていますし、症状も激烈なものになることも多く、猫 に対する親和性は人に対するそれよりは高いようです。感染率は1〜4%との報告があり ます。また人工感染においては、73%の猫に感染させることができたと報告されています。 どこから感染するの?      

フィラリアは、その幼虫を持っているヤブ蚊類に刺されることで感染します。蚊は、すでにフィラリアに感染している犬の血を吸血するときに、その幼虫のミクロフィラリアも一緒に吸い込みます。ミクロフィラリアは、蚊の体内で2回脱皮して感染可能な幼虫に成 長します。この感染可能な幼虫を持っている蚊に刺されると感染が成立します。ミクロフィラリアは、蚊の体内でしか感染可能な幼虫に成長できませんから、犬などから直接感染することはありません。  
感染したフィラリアは、約半年かけて2回脱皮して成虫になります。成虫の最終寄生場所は心臓それも右心室系です。


どんな症状なの?

一般に犬のフィラリア症は、特殊な例を除いてゆっくり症状が進む慢性病です。その症 状はいわゆる慢性心不全といわれるもので、運動をいやがるようになり、食欲が落ち、最 終的には腹水がたまり、肝硬変などを併発して死に至ります。猫の場合は、症状がゆっくり進むことはまれで、発症とともに激烈な症状を呈してくることがほとんどです。食欲が 全くなくなり、呼吸困難を起こし急速に衰弱し死に至ります。また元気だった猫の、突然 死の原因でもあるといわれています。ただフィラリア症の特徴的な症状はなく、犬の診断 法の第一であるミクロフィラリアの検出も、猫の場合検出不能のことが多く、生前の原因 特定が難しい病気の1つです。発症してしまったら、完全な治療法はありません。


予報法はあるの?

幸いフィラリアそのものの研究は、犬で随分行われていましたし、予防法も完全に確立 されていましたので、それを猫に適した形に変更するだけで可能です。猫のフィラリア予 防薬もすでに発売になっています。感染予防率は100%です。中間宿主の蚊が沢山いたり、 まわりの犬にフィラリアが多く感染している地域の方は注意が必要ですから、主治医の先 生と相談してください。


 
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