ホーム 目の病気について 病院案内 リンク 質問受付 荻窪の遺跡
 

今年のノミ対策

すごしやすい季節になりましたが、これからがノミの季節の本番です。昨年あたりから 新しいノミ対策のお薬が発売になり、今年の春で大体出揃いましたので、ここでご紹介し ましょう。これらのお薬を使うことで今までなかなか出来なかったノミの完全なコントロー ルが、安全に行えると思います。


『ノミ卵・幼虫発育阻害剤』

この薬は、ルフェヌロンという物質で、昆虫の外皮(固い殻)を構成するキチンの合成 を阻害することで卵や幼虫を成長できなくし、成虫になる前に死滅させています。発売当 初は液体の飲み薬しか有りませんでしたが、今春注射薬が発売になりました。月に1度飲 せなくてはいけなかったのが、半年に一度の注射で同様な効果が得られるようになりました。キチンの合成過程は、昆虫特有のものですから猫に対する副作用は有りません。  

外から新たに連れてくるノミの数は実は1匹とか2匹と少ないものなのです。それが猫 の寝床などで繁殖することで爆発的に数が増えてしまいます。「こんなに沢山のみを付け てきて」と思われる方が結構多いと思いますが、実はその1カ月ぐらい前に少数のノミを 連れてきたときから始まっているのです。このお薬をつかっていると爆発的に増えること は決してありません。
ただしこのお薬は、成虫には効果がありません。毎日のように外に遊びに行って毎回新しいノミを連れてくるような猫には、成虫駆除剤も併用する必要があります。


『新しい成虫駆除剤』

このお薬は、フィプロニル等の昆虫の神経に作用するお薬です。ノミは、猫の体表でこ の薬に接触することで、神経的に異常を来して死んでしまいます。このお薬は、猫の神経 にはほとんど作用しませんので副作用もありません。  成虫駆除剤は、今までにも色々ありましたが新しいタイプのこれらの薬は、安全性も高 く、また今までの首輪タイプのもの等に比べて効果も高いものがあります。  昨年スプレータイプが、ことしスポットオンタイプがそれぞれ発売になりました。スプ レータイプは、全身くまなく塗布し、スポットオンタイプは、肩胛骨の間の皮膚に数滴た らすだげす。このお薬はアルコールにとかしてありますから、乾くまでの間なめさせない ことが肝心です。このお薬で問題があるとしたら、乾く前に舐めてしまい、酔っぱらった ようになってしまうことです。  
一回の投与で、スプレータイプで2カ月、スポトオンタイプで1カ月から1カ月半効果 が持続します。投与前後2日間さえ除けば、その間シャンプーしても効果の減弱はありま せん。その秘訣は、このお薬が油に対してとても親和性が高く、皮脂腺の中に入り込んで、 そこから分泌される油に乗って全身に分布するためです。ですから長期間安定した効果が 持続するわけです。


6月や7月になって気温と湿度が高くなるとノミが爆発的に増えますが、実は寄生その ものは今頃、場合によっては3月から始まっています。最初に連れ来るノミはそれこそ1 匹か2匹です。そのノミがせっせと卵を生んで世代を繰り返し、満を持してに一気に沢山 羽化してくるのがちょうどその時期になるのです。ですから今からノミ対策を講じておく ことが、猫達に夏場を快適にすごさせてあげる秘訣です。


 
Copyright (c)1996-2007. Masunaga Animal Hospital all right reserved