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■乾性角結膜炎とは

涙の量が減ることが原因で角膜、結膜に障害を起こす病気です。
角膜表面の涙の膜 (涙膜)は角膜側から粘液層、水分層、油層の3層になっておりバランスよく角膜表面を保護しています。
KCSはそのうちの水分層の不足により起こります。油層の不足で眼球表面が乾きやすくなったり、眼瞼縁から涙が漏れ落ちることで、眼球表面の涙が不 足して起こすこともあります。猫ではまれな病気です。                                    

■乾性角結膜炎の原因は  
先天性、神経性、自己免疫性、涙腺の炎症、特発性などが挙げられますが、ほとんど が特発性といわれています。
小型犬の雌に多いとの報告もあります。また、チェリーアイ(瞬膜腺の突出)の治療として、瞬膜腺の摘出をした場合に合併症として起こすことがあります。

■乾性角結膜炎の症状は  
粘着性の高い膿のような目やに、結膜の充血、慢性的になると角膜の白濁やメラニンの沈着などが見られます。
片目だけの場合同側の鼻が乾いていることもあります。角膜表面にメラニン色素が沈着する症状を色素性角膜炎とも言います。 

乾性角膜炎を発症している犬(右眼)

乾性角膜炎を発症している犬(左眼)

右眼

左眼

乾性角膜炎から色素性角膜炎を発症しているペキニーズ
左眼の角膜は黒褐色の色素に覆われほぼ視力を失っています。右眼にも同様の症状が出始めていますが、まだ軽症です
STT 右17mm 左5mm

■乾性角結膜炎の治療  
涙の量を測定して量が少なく、症状がでている場合KCSと診断されます。洗眼と症状に合った点眼をします。
治療がかなり長期になることも珍しくなく、よくなっても点 眼を止めると再発することもあります。                     

治療開始1ヶ月目(右眼)

治療開始1ヶ月目(左眼)

右眼

左眼

治療開始1ヶ月目  
角膜の色素沈着はかなり薄くなり、左眼の視力も回復しています。

乾性角結膜炎の治療には時間がかかります。
また、完治することはまれで、継続的な治療が必要な場合がほとんどです。上手にお付き合いしていくことが求められる病気です。


 
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